神戸「北野工房のまち」に、太陽と人物を描いたモザイクタイルの壁画があります。もとは学校の卒業制作としてつくられたものです。

その場所が、工事の計画で壊されてしまうかもしれない。それを、なんとかしようとした地元の方々がいました。壁画を一度はがし、大勢の手で貼り直して、この場所に移しました。
一度はがす、という工程
一度はがすという工程は、実は一筋縄ではいきません。現場の状況を見て、可能かどうかを判断する必要があります。
今回は剥離できるところとそうでないところがあり、また実際に設置する場所が少し小さかったため、必要な分だけを剥離しました。タイルをできるだけ割ってしまわないよう、注意しながらの作業になります。
買ったほうが経済的。それでも、一枚ずつ剥がした
もともと貼ってあったタイルを再利用すれば材料費が浮く、という単純な話ではありません。剥がす手間や、そのあとのタイルの洗浄まで含めれば、もちろん新しく買ったほうが経済的です。
しかしこの件の目的は、何十年も前にその小学校に通った子どもたちの、思い出の証を残すことでした。だから一枚一枚、丁寧に剥がしました。
洗って、色ごとに分けて、みんなで並べる
タイルを洗浄したあと、色別に分けて準備し、ワークショップを開催しました。



参加されたみなさんに行っていただいたのは、下絵の上にタイルを一片ずつ配置する作業と、そのあとの紙貼りです。並べたタイルの表面に紙を貼り、一枚のシートにしていきます。
そのシートを躯体へ接着する仕上げの工程は、こちらで行いました。職人がひとりで仕上げたのでもなく、参加者だけでつくったのでもない。両方の手が入った壁画です。

学校・自治体・商業施設のご担当者様へ
記念制作や周年事業として、大勢で1枚の壁画をつくるワークショップを承っています。卒業記念、開校・開業の記念、地域イベントなど。
参加者のみなさんには、タイルを配置する工程と紙貼りまでを体験していただきます。躯体への接着など、仕上がりと安全に関わる工程はこちらで責任をもって行いますので、初めての方ばかりでも問題ありません。
既存の壁画の剥離・移設についても、現場を拝見したうえでご相談に応じます。剥離が可能かどうかは状況によって変わりますので、まずはお問い合わせください。

